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市民データアナリスト

(後編)データの民主化を支援し、300人のデータ活用人材の育成を目指す

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(後編)データの民主化を支援し、300人のデータ活用人材の育成を目指す

ミッションとバリューを刷新、「KADOKAWA Connected Standard」とは

2023年10月、KDXは、これまでのミッションとバリューを刷新した。新たなミッションとして掲げたのが、

「人とエンジニアリングの力で、エンターテインメント産業の進化を加速させる」

というものだ。感動や喜びを与えてくれるクリエイターをエンジニアリングで支えたいという思いが込められている。そして、「5つの新バリュー」として定義したのが、「KADOKAWA Connected Standard」と名付けられた社員の行動指針だ。

1.最大公約数を見出す
2.創造性と責任のバランス
3.
相手を理解する
4.
顧客もチームの一員と考える
5.
自分への挑戦状を持つ

二人は、今回のサービスとKADOKAWA Connected Standardを照らし合わせて、どのような点が合致すると考えているのだろうか。

本田:

市民データアナリストの本業は、データ活用ではなく、あくまでそれぞれのビジネスです。どこまで自身で行っていただくのか、我々専門家はどこまで支援するのか、そのバランスをとっていくことが非常に大切です。この考え方は、KADOKAWA Connected Standardのどの項目にも当てはまる要素だと思っています。

中島:

今回、Tableauトレーニングの立ち上げを最初から担当させてもらったことは大きな挑戦だったので「自分への挑戦状を持つ」に該当するかなと思います。また、トレーニングやコミュニティでは社員の方一人ひとりと向き合い、一緒にゴールを目指す作業になるので「顧客もチームの一員と考える」という点に当てはまるかなと思います。

5つのバリューに共通するのは、コミュニケーションを重視する姿勢だ。今回のプロジェクトにおいて、コミュニケーションで気をつけたこととして、本田は次の点を挙げる。

本田:

これまでも、我々の部署はデータ分析の専門家として、ユーザーに伝わりやすいコミュニケーションを強く意識してきました。ただ、今回のプロジェクトに関しては、伝え方を間違えると『我々が忙しいから自分たちでやってください』というメッセージにもなりかねません。そうではなく、これは皆さんにもメリットがあるプロジェクトなのだ、ということをしっかりと伝えることを心がけました。

データの民主化の次に目指すのは、AIの民主化

こうして、多くの市民データアナリストが育つ中、Tableauのマンスリーアクティブユーザーも目に見えて増えてきているという。これは市民データアナリストが作ったダッシュボードを閲覧する人も増えてきているということだ。市民データアナリストがキーマンとなり、部署内にデータ活用の機運を高めてくれているのだ。

本田:

こうした人材開発プロジェクトは、自分のチームだけでなく、より多くの人を巻き込んで成果を出せるという意味で、やりがいを感じています。こうして育ってくれた人は、今担当している業務だけでなく、他の仕事についても発揮できるスキルを身につけてくれているはずです。その人のキャリアに寄り添っていけるところが、このサービスの魅力だと思います。

中島:

毎週木曜日に個別相談会と称して、Tableauに関するどんな質問にも答える時間を設けているのですが、熱心な人は毎週のように来てくれます。そういう人がどんどんレベルアップしていく姿を見るのは、一緒に仕事をしていて楽しいと思う瞬間です。

今回の取り組みは、KADOKAWAの経営陣からも大きな期待が寄せられている。市民データアナリストの目標が達成したその先には、どのような構想があるのだろうか。

本田:

AI技術ネイティブな人材を育てるという、AIの民主化にもチャレンジしたいと思っています。市民データアナリストが育ってくれば、我々専門家はさらに高度な分析ができるようにならなければなりません。我々がAIをより高度な次元で使いこなせるようになり、それをまた事業部の皆さんに伝えていきたいです。

「アート志向」をベースとしたAIやデータの活用でクリエイティブをサポート

KDXの基本的な姿勢として、AIやデータの活用は、あくまでクリエイティブをサポートするものという考え方がある。つまり、クリエイターやアーティストのアイデンティティを大切にすることが何よりも重要なのだ。

本田:

我々の部署として掲げている理念に「アート志向」という概念があります。データですべてを判断することを目指しているのではなく、アーティスティックな部分も大事にしていきたいという思いがあります。クリエイターの皆さんがよりクリエイティブに専念できるように、AIやデータを活用することが大切です。

最後に、KDXではどのような人が活躍できるのか、入社を検討する方に向けてメッセージをお願いした。

本田:

ロール制度があるのが大きな特徴だと思っています。自分のキャリアプランがしっかり考えられる方には、非常に向いているのではないででしょうか。自由度もあり、やりたいことができるはずです。逆にそうした考えがないと、難しい部分もあるかもしれません。

中島:

自立していて主体性がある方にとっては、とても働きやすい環境なのではと思います。ロール制度、裁量労働制、フルリモートなど、かなり自由な環境で働かせてもらっています。ワークライフバランスも大事にしながら様々なことに挑戦できるので、自ら手を挙げていろいろなサービスを立ち上げていく経験ができるのではと思います。

TEXT:橋本史郎

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PROFILE

HR課付(株式会社KADOKAWA出向・株式会社ドワンゴ出向)
本田 宗行
2018年にドワンゴへ入社後、事業管理としてライブ系事業の予実管理を担当。2021年にKADOKAWA Connectedへ転籍しデータアナリスト兼データコンサルタントとしてTableauを使ったデータ分析を推進するようになる。現在はKADOKAWA デジタル戦略局グループデータマネジメント部 データ分析課へ出向し、課長としてグループ内にデータ活用人材を増やしていくというミッションに取り組んでいる。

HR課付(株式会社KADOKAWA出向)
中島 健志
2020年にドワンゴへ新卒入社後KADOKAWA Connectedへ転籍し、主にTableauを使ったデータ活用推進業務に従事。現在はKADOKAWA デジタル戦略局グループデータマネジメント部 データ分析課へ出向し、KADOKAWAグループ従業員向けTableauトレーニングの立ち上げやデータ活用人材のコミュニティ運営、社内事例を集めた共有会の開催等を担当している。また、KADOKAWAグループの新卒コミュニティの運営も行っている。

※所属部署・役職名等の情報は2024年10月時点のものです

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