利用者からも運用者からも喜ばれる
ICT基盤を提供したい

Slack Enterprise Gridや認証基盤導入プロジェクトに挑戦

事業会社の業務に興味がありドワンゴへ入社、その後KADOKAWA Connectedへ移籍

集中して取り組める環境

前職ではコンサルテング会社に所属し様々な会社にパートナーとして技術支援をしていましたが、1社に集中して仕事を行うことで本質的な事業貢献ができるのではないかと期待をしドワンゴに入社を決めました。

入社後はドワンゴの情報システム部に所属し、社内業務システムのインフラエンジニアや認証基盤、コミュニケーションツールの導入や運用を担当していました。その後、KADOKAWA Connectedが設立され、KADOKAWAグループ横断で社内システムを改善していくことになりました。自分の仕事の挑戦範囲が1社からグループ全体に広げられ、面白い仕事ができそうと期待し、転籍を決意しました。

グループ共通のICTサービスの提供

Slack Enterprise Grid 導入プロジェクト

思い入れのある仕事は、会社設立後から開始したSlackのグループ全社展開です。グループ内には、既にSlackを利用している企業がありましたが、利用していない企業も多く、グループ会社を跨いだコミュニケーションは、メールなどで行うことがありました。そこで、KADOKAWA契約のSlackを、全てのグループ企業の標準コミュニケーションツールとして統合するプロジェクトが始動しました。KADOKAWAで包括契約をすることでコストメリットもあり、Slack Enterprise Gridを活用することで、各社に閉じたいコミュニケーションはそのままに、グループ企業を跨ぐ事業が円滑に進められることが期待されました。Slackの統合は、国内連結子会社を対象としましたが、その数はなんと約40社。様々な調整が必要でしたが、一番気に配ったのが既存利用者への影響を考えて適切な移行を行うことでした。会社の文化やSlackへの意識の違いがあると、本来の狙いに添った使われ方がされなくなってしまいます。Slackのシステム面だけでなく、Slackの定義や使い方についても丁寧に伝える必要がありました。Slack導入済みか未導入かを念頭に置きつつ、個々の会社の担当者とコミュニケーションを重ね、課題を一つずつ解決していきました。

技術的な挑戦が多い、統合ID管理基盤(Okta)導入プロジェクト

数多あるプロジェクトの中でも、統合ID管理基盤(Okta)導入はセキュリティと利便性を両立させて従業員生産性向上に貢献することが目的で、DXの本質とも言えるプロジェクトです。Oktaを用いて過去の様々な課題を解決できる想定がありつつも、比較的新しい技術のため導入における課題が複雑で困難なプロジェクトです。

また長期プロジェクトのため、長期、中期、短期のロードマップを立て、技術的な検証を重ね、不確定要素を1つずつ潰しながら進めています。また、Slackの全社導入の経験から、グループ会社へのアプローチにも順番や伝え方に気を配っています。チームで小さな成功をコツコツ詰み重ねて、最終ゴールを目指したいです。

グループや事業の成長に対応した適切なICT基盤を実現を目指して

当社では、各サービスやプロジェクトに、どのような役割(ロール)で関わるかを明確にし、チームで働く文化があります。私の場合は大まかに3つの業務にアサインされています。

まず1つ目は、Slack、Confluence、GoogleサービスのSO(サービスオーナー)で、アップデートに伴う情報提供やグループ会社への導入調整、運用管理を行っています。2つ目は、アカウントマネジメントサービスのSM(スクラムマスター)で、EUC管理のアカウント運用と改善に取り組んでいます。3つ目は、統合ID管理基盤(Okta)の導入プロジェクトのPL(プロジェクトリーダー)で、統合的な認証システムの構築とセキュリティ強化を目指しています。

魅力的な作品や事業が毎年のように多数生まれるKADOKAWAグループですが、事業に関わる社員は、自分たちが提供するICT基盤・サービスを利用し、日々の業務をしています。そのため、利用者や運用者にあたる社員に「入って良かったな」と喜ばれるICT基盤を整えることが私たちの価値だと思います。

多様性と柔軟性を育む社風と働き方

裁量のある社風と、多様な人間関係

業務では遂行する上での裁量を十分に与えられていると感じており、社風としても頑張る人には場所やポジションは与えられているのではと感じています。人間関係では、部署や個人で捉え方は異なっているかもしれませんが、KADOKAWAやドワンゴ出身の方と会社設立以降に入社された方が上手くミックスされ、考え方も仕事のスタイルも様々なタイプの方がいて面白いなと思っています。

また制度面では、子育て中の私にとっては在宅勤務が大変ありがたいものです。通勤時間を節約できるため、その時間を子供とのコミュニケーションに充てることができます。その他 福利厚生も、KADOKAWAとドワンゴの福利厚生をベースに、良い面を組み合わせたようになっているので満足しています。

Value(行動指針)の中で大切にしたいもの

顧客もチームの一員と考える

顧客はKADOKAWAを中心としたグループ内の企業です。会社が異なるのでコミュニケーション方法を工夫する必要はありますが、KADOKAWAグループを発展させていくという点では目的が同じだと考えているのでチームの一員と考え業務を行なっています。

もちろん会社間、チーム間、担当間全てにおいて役割は存在していますが、役割に固執しすぎず共通のゴールを達成できるよう努めています。

※2025年2月時点の記事です。

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