最先端の技術を駆使し、
チームで高みを目指す

エンジニアの働きやすさを大切にするマネージメントとは

ドワンゴのエンジニア文化に魅せられて

私が最初にドワンゴで働きたいと思ったのは、在籍するエンジニアたちに惹かれたからです。

界隈の第一人者と呼ばれるエンジニアたちが会社を引っ張っているのが印象的で、知人のエンジニアからも働きやすい職場だと聞いていました。

彼らは新しい学びに前向きで、社外の勉強会やカンファレンスでもよく一緒になりました。積極的に技術のトレンドを取り入れ、そして社内の技術を社外のコミュニティに還元していくというドワンゴのカルチャーにも転職を後押しされましたね。

現在、私が在籍しているKADOKAWA Connectedは2019年に設立された新しい会社なのですが、ドワンゴから転籍したメンバーも多く、ドワンゴのエンジニア文化の良いところを受け継いでいきたいと考えています。

2日かかる仕事を10分に。技術力が仕事を変えた

私は現在、KADOKAWA グループ向けに提供しているプライベートクラウドサービスを、AWSのようなパブリッククラウドへ近づけるプロジェクトに携わっています。

大幅なコストダウンに成功し、利用者へのサポートも改善している最中なのですが、まだまだ使い勝手という点ではAWSのようなパブリッククラウドには遠く及ばないのが現状です。

そこで次のステップとして世界的な技術トレンドであるCloud Nativeに注目し、回復性や可観測性のあるシステムを高速に提供できるための環境作りや、プライベートクラウドの利用者が運用を自動化するための機能提供に取り組んでいるところです。

この取り組みの一環として、マネージドKubernetesサービスの提供を開始した他、先日プライベートクラウド上にRDBのインスタンスを払い出すサービスへ、コマンドラインインターフェース(CLI)機能の提供を行いました。利用者はこのCLIを利用することで、今までサービス提供者への依頼で行っていた作業を利用者自らが行えるようになり、作業のリードタイムが1日〜2日あったものを10分程度まで短縮することができました。

またプライベートクラウドにこだわるだけではなく、パブリッククラウドとオンプレミスの良いところ取りとして、CDNサービスのハイブリッドクラウド化にも取り組みました。

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DCDNのハイブリッドなCDN構成

このようにクラウドサービスの領域を色々なアプローチで開発できる今の仕事はとても面白いと感じていますね。

心がけるのは、チームが能力を発揮できるコミュニケーション

チーム運営では、メンバーとの丁寧なコミュニケーションを心がけています。私やメンターと行う週一の1on1や、全員参加の近況報告会などを実施しています。コミュニケーションのフレームワークが整っているので、リモートワークが主体になってからも生産性は落ちませんでした。

メンバーのオンボーディングも積極的に行います。業務に必要な知識をリスト化してカリキュラムを作り、配属されてから「何をすればいいのか」と困らないようにしています。また、先輩社員がメンターになることで、1日でも早くチームのリズムに合わせて働けるように支援しています。チームメンバーが独りにならないよう、密で多層的なコミュニケーションができる体制を整えています。

私が大切にしているのは、『Team Geek』という本が提唱するHRT(ハート)の精神です。エンジニアがチームで働く姿勢として「Humility(謙虚)」、「Respect(尊敬)」、「Trust(信頼)」の3つの要素を説いています。チームで働くことは、一人では到達できない高みへ導いてくれます。皆でよりよいものをつくる中で、一緒に成長していきたい方と出会えることを楽しみにしています。